2015年10月29日木曜日

cannondale 2016 super six evo hi modに試乗してきた ~EVOと、横浜と、ときどきわたし~

ども

この前のあざみラインヒルクライムをしてみてふと思ったことがありまして

まぁ、毎回悪いクセなんですけど

理想のフレームってこれなのかなってゆー

自分の理想として、ヒルクライム用にバネ感があって、軽い、そして適度な硬さがあるフレームに乗りたいと常々思っているんです

気になる物としては、neilprydeのbura、lookの566…

で、やっぱり気になっていたsuper six evoに乗ってみたいという気持ち

乗ってないのかよ!って感じですけど、乗ってなかったんです

新型も出たしnewモデルに早速試乗してきました

cannondale japanの人から軽く説明を受け、いざ路上へ

今回乗ったのはスーパーシックスエボ ハイモッドのDURAACE機械式です

ホイールは新型のキシリウムpro

自分はDURA機械式にキシリウム125を使っているので、なんとなーく似てるセットで比較することができてよかった

キャノンデールの人に「このホイールもすごく硬くていいやつなのでー」と説明されましたが、やっぱりこのホイールはいいですよね



漕ぎ出しは…

軽い…という感じは特に無し

とにかく硬い印象

なんだろ?BB周りかな?と思って後で質問したら、少し変更になってたんですね

硬いので、思っている以上に速度が簡単に出ているように感じなかった

あの、スパイダーチェーンリングもその硬さを更に増しているのかな


DURAより軽くて、変速も落ちないのに硬いチェーンリング

でも、アウターもインナーもくっついているので、どちらか1つだけ磨耗してもゴソッと交換なんですよね
この10本アームの他に8本もあるんですよね

巡航のし易さも余り特質すべき所は無かったかも

エアロは…よくわからない

シッティングで踏んでいると、やはり硬さが目立ちます

ですが、衝撃吸収は抜群

自分はエアロと衝撃吸収については、自転車にとってほとんど意味がない部類だと思っているので気にしないのですが(人間が身体剥き出しで乗ってれば、自転車のエアロなんてほとんど意味ないし、サスペンションも無い自転車の衝撃なんて直が当たり前なんじゃないの…

衝撃吸収については、695を軽く上回ってました

赤レンガの床だったら全然ストレスにならないくらいでした

シートチューブがしなるのと、シートステーのおかげでしょうか?

シートチューブがしなると、高ケイデンスのときに腰がビヨンビヨンしないのかな?と不思議でしたが、全くそんな事は起きなかった

あれかな

耐震設計みたいに上手く受け流してくれてんのかな?

ですが、今回スーパーシックスエボに求めていたのはヒルクライム性能

それが秀でていれば他は正直どうでもよかった

しかし、試乗の場所が横浜…



海抜も0に近いところはほとんど平坦

津波きたらさよならの場所

うーんと、悩んで探して

結婚式場とかが多い丘の上を数回登りました

距離は短いけど、意外と斜度がありました

よし、と気合いを入れてダンシング

グイグイと踏み込んで登ります

やはり硬い

ですが、シッティングの時と比べると嫌な感じはなかった

ダンシングで全て登り切ることができたので、おお!と思いました



チェーンステーのこの、クワガタのような偏平部分でバネ感を求めていたんですけど、dogmaと比べると、あの背中をドン!と押されるような感じはなかったです

うーん、シッティングだったらtarmacSL4かM10に軍配かなー

淀みがなく進んでくれるし

迷ったらtarmac買っておけば間違いはないんだけども…ジャンが乗ってるからなぁ

ジャンからは「やっぱり、企業として大手で資金があるところが良いもの作るんだよ!研究費に回せるし」と言われてたので、そうだよなと納得してます

スーパーシックスエボはダンシングで脚がスコッ!と踏み抜けてしまう現象も起きなかったので、上手く2時〜4時で左右を交互にタイミング良く回すことができたのが気持ち良かった

今回試乗したのがサイズ54だったんですが、それでこのダンシングのし易さなので、もう少しサイズダウンしたらより気持ち良いのかもしれないですね

あのフォークの細さで不安を感じてたんですけど、下りも安定してるし全く問題なかった

フォークにしなりが必要なのかは不明ですけど…

あのフォークの穴を見ると、発泡ウレタンとか詰めたくなりますよね?

誰かやらないかなー

試乗終わって、キャノンデールジャパンの人から「次、CAAD12乗って下さいよー」と言われたんですけど、あいにく予定があったのでご遠慮しました

何を乗っているのか聞かれたので、695だとか色々お話させて頂いておもしろかったです

会場にはCAAD12の限定80本のblack inkがありました




ん?と思った人はすごい

一時期ジャンがCAAD10を所有していた時に、フォークはスーパーシックスと同じということを聞いていたので、おや?と思って聞いてみると

この、試乗車のCAAD12のフォークはハイモジュラスの物ではないそうです

販売車はハイモジュラスカーボンのフォークになるそうですよ

CAAD10はBBの音鳴りがなぁ…

毎回、何処に行ってもアルミバイクの説明で「レースでも使えますよ」と言われるんですけど、アマチュアホビーだからこそ、プロと同じカーボンを使って遊んでいるんじゃないかなーと思ったり、ツールでアルミ乗ってる人っているのかな?と思ったり…

ですが、下手なカーボンバイクを買うならCAAD12買った方が楽しいのは良くわかります

サイクルモードで会場を走る試乗より、外を走った方が全然参考になりますね

だからあえて、出店とかしない所もあるのかな?

話し戻って

バランスを売りにしているので、用途がパキッとせず、使用する所のイメージが湧かなかった…

ピーキーでもなく、意外と大人しい感じ

見た目はホリゾンタルの美しさ、最近のカーボンの極太チューブではない細身な所もタイプです

乗り倒して、色々カスタムしないとわからないことが多すぎる

伸びしろがあるっていうのは育てるということでもあるので、それも楽しみの一つですよね

あー、誰かくれないかなー

キャノンデールジャパンさん、ありがとうございました!

それでは、健康で安全に



2015年10月2日金曜日

あざみライン〜土石流が流れてきたら80mmに履き代えて下れば大丈夫〜


行く前にこれを聴いておけばよかった・・・


ども

ジャン「行くなら泊まりで自走か、バスか…」

そんな、探り探りの目的地

本当に行くんかな?と、思って数ヶ月

ジャン「もうこれは日程を決めてしまおう」

いつになく強気

日程を決めてたときは、まだ日にちあるから余裕だなと思っていたら、もう1週間前

やべぇ

取り急ぎホイールをカスタム(乗ってないんかい

あ、そうだ

目的地は泣く子も黙って失禁したオムツで重量増する

あざみライン

日本屈指のヒルクライムコース

プロは30分台で登り切るとか正気かよ

安全面を考えて軽量化をすることもうやめたんですけど

これはちょっとやらないとムリかもしれない

チューブはソーヨーラテックス



タイヤは下りが強いのでpro4コンプ

よし、チューブをはめるか…

あれ?

これ、すげぇやりにくいぞ

はい、まず1本目はタイヤの最後のはめ込みで噛んでしまい使用不可

2本目は中で捻れて炸裂

一瞬で2本飛んだ

ここで他に軽量チューブはないかと探すと、ブチルと何かの混合のパナのアールエアーとブリジストンのテクステンザ




とりあえず予備を含めて2種類購入(23Cまでの67g、25Cまでの52g)

軽量チューブは持ち運びのスペアにしても軽くなりますからね

あと、軽量ブチルは幅が狭いから交換しやすい

ラテックスはタイヤより幅が広いんじゃないかというくらいの地獄

ソーヨーはとくに薄くてペラペラだからミシュランのラテックスとは別物だった

というわけで

自分はエクステンザチューブにpro4コンプで230g

ジャンさんはソーヨーラテックスを上手く(2時間かかったと)はめたらしいので、それにエクステンザタイヤで190gくらい

自分「反省会いつにするか?」

ジャン「まてまて、まだ始まってもないだろ!」

一通り準備ができて、車にて麓の須走の道の駅へ向かいます




車内で

ジャン「もし富士山が不自然に膨らんでたりしたらやめよう。クラックとかさおれの23Cだったらスポッてなるんじゃないの?あ、2人とも23Cか」

自分「土石流って熱いお湯なの?80mmにすれば逃げれんじゃない?」

ジャン「ばかか、200度とか時速800kmとかだぞ」

自分「じゃあ、熱さでグリス柔らかくなって速くなるな」

ジャン「気づいたら身体半分無くなってるわ」

まぁ、談笑はここまで

須走道の駅で車体を組み立ててあざみライン入り口へ向かいます(もちろん2人揃って色々買い物しましたよ!ありがとうございました!!思っていた以上に商品が豊富で楽しかった)





で、すぐに入り口到着



いやだなーいやだなーなんかでそうだなぁー

怪奇話のごとく最初からイヤな角度

しかも酸素薄いし進まない

まぁ、なんでこんな進まないんだと思ってたら、帰りにわかったんですけどずっと12%とかだったんですね

平均10%ってなんだよ

自分は毎回の職場の健康診断で貧血傾向なので鉄のサプリを投入

意味なかったですね

いや、あったのかな?

もうつらすぎて何もわからなかったですね

早速ジャンさんに先に行ってもらい、2人は個人個人のペースで

とにかく、つらい

最初の6kmはまだ余裕があるとか言ってるけど、最低9%が6kmですからね

途中なぜかケイデンスを上げられるところがあって、ここを2人であざみラインの光脈と呼ぶことにした

帰りに一瞬リニアになるところもあるんですけど、そこもきっと光脈だな

しっかし、本当に同じような切り替えしが続くんですよ

路面が綺麗だったのでまだ最初は良かった

あの鳥の石碑みたいなところからグンッとあがった気がする


下りのときに撮影

登りで写真なんて撮ってられない

雰囲気は箱根?


ここからが本番

6km越えたとこに現れた旧馬返し

目の前は車幅が急に細くなった林道ストレートの壁だった

角度は今までの比ではない

未経験の角度

加速すらできてない状態でこれか

絶望

正直、先に行ったジャンさんは落車してると思ったもん

つか、ここで後ろからバスが来るとかもう正気じゃなかった

路面も断然悪くなり、路肩は蒲鉾のように斜めに落ち込んでる

フラッとしたら終了

何を考えていたかって?

そりゃ、引き返すか足を着くかですよ

でも、ジャンさんと目標を立ててたんです

1、足を着かない

2、完走する

とりあえず足を着かないで完走したい!

これしか考えてなかった

でも、とあることで考えがブレた

あのね

フロントがフワッと浮いたんだよ!!!!!

鳥肌だよ鳥肌!!!

ブログでフロントが浮きましたとか書いてあるの見て

またまたぁー!大げさスギィー!!

とか、2人で言ってたらマジだった

ジャンさんもフロント浮いたらしいし、帰りにフロントブレーキ握ったらジャックナイフすんじゃん!とか寒気した

すぐにフロントに御堂筋みたいに乗りかかって体重かけたわ

そのときに、ダンシングをしないといけないと思ってやったら、ステムが撓った!!

原付だとパワーがないから通行は止めておきましょうという所に人力の自転車

斜度のインフレ?

もう角度よくわかなくなってきて、後半は10%が助けられたような感覚

切り替えしのインコースの角度のやばさ

申し訳なくアウトコースに入っていると、上の方からエンジン音

自分「やべー、対向車きた…ここでインコースかよ…」

踏み込まないと確実に落車決定

ジャンさんもダンシングしたらしいけど、タイヤが四角なのかってゆーくらい惰性は皆無、踏み込んだときにパタンと進むだけ、すぐに速度0になる

階段登ってんのかってゆー

くそー、惰性で少しは進んでないと登りは辛いのに

切り替えしを曲がると、少し先にジャンさん

何やら背中のポケットではなく、リアを触っている

後で聞いたら自分と同じように、リアのブレーキシューがリムに擦れてしまう現象が起きたと

自分も同じ現象が起きてて、リアはハブが緩んだのと、フロントはルーティングのせいだった

DTのスキュワーもっと締め込めばよかったとジャンさんは後悔してた

お互いブレーキクイックを上げて登っていたんですね

本当に1回リムにシューが当たるだけでものすごい神経を使うのと、減速することへの絶望

エグザリットだから余計に音が鳴ってわかるし、速度も落ちる

それだけジグザグしないと登れたもんじゃなかった

1番辛かったのは補給すら出来やしないこと

補給をするときに少しでもバランス崩したら落車

補給orDIE

登ってても死にそうなんですけどね

変わらないか

しんでた

もうしんでしまった

メチャクチャなフォームでがむしゃらに登っても、諦めたい気持ちが襲ってくる

そんなときにガードレールがタイミング良くやってくる

あのガードレールは敗北を招くために作られた魔の板です

もちろん捕まりませんよ

ジャンさんが切り替えしで姿が消えて、右上にいるんだなってゆーのが

カチャカチャカチャカチャ……カチャカチャカチャ!!!って、ギア変えてからすごい速度で元のギアに戻してる音で居場所がわかった

この焦りのギアチェンジ音で一人笑ってしまった

とにかく後半7km

終わりが見えない壁の連続

キノコ狩り帰りの軽自動車に「ぎゃははははー!!」って笑われるわそりゃ

全長12km

なんてゆーか、ヤビツ3本に和田4本くらいのつらさ?もっとかな

比較対象がなさすぎ

水分も全て無くなってしまい、チョコバーの水分の持ってかれる感が地獄増強

残り2.4kmは意地と気力だけでやり切った

五合目到着(急に)





登りきったことへの達成感は今までで1番・・・あったの!!??

落車もなく怪我もなかった安心感が1番だった

五合目の菊屋の優しいおばあちゃんのしいたけ茶がまた美味い!

おばあちゃん「疲れたよね」

神様か

2人揃って声出たわ

店内でラーメンときのこうどんを食べた





普段は休みの日だと1日に20人くらい登ってくるらしい

1億分の20の変態か

みんなマイカー規制でバスとタクシーしか入れないシーズンだともっと多いとか

車はストレスだったなぁー

食事をしてから、「また来ます!」と言うのを躊躇ったの始めてだわ

食堂のおばちゃんが「ヒルクライム?ってゆーので自転車で来る人多いんですよね」

あ、はい

麓と気温は10度は違うとおばあちゃん言ってたけど、本当だった

写真をお孫さんに撮ってもらったら、「じゃあ、弱虫ペダルと同じアングルにしましょう!あの23巻のやつ!!持ってますんで見ますか!?」



良い人すぎるだろ

おみあげを買って下山

そうだ

今回最大22%の角度が来ると聞いたので、高さ的に前輪が15cm〜20cmの台に乗った状態でちょっとやりすぎかな?と思うくらいにサドルの角度を前傾にして合わせたんですけど、見事に水平になりました

自転車で階段登る感覚

下りはまたこれやばい






リアしか握れずに指が痛いので、下りのはずなのにめちゃくちゃ遅かった

途中何回も降りたし

少しでもブレーキ離すと一瞬で時速20kmは超えて加速する

スバルラインと比べると見晴らしもよくないし、角度もきついから観光客は来ないだろうなこれは

キノコハンターしかいなかったし

途中でF8さんに抜かれたけど、入り口付近で減速してた

カーボンリム爆発したのかな?

自分らは怪我もなく、大きなトラブルもなく

なんとか、やりきった!!!




あざみラインというだけあって、路肩にあざみが咲いていた


登りの軽量化が正義だと実感できるヒルクライム

ボトルの中身が少なくなっていくだけで全く負荷が別物

ボトルケージを一つにしたりとかね

必要なところはしっかりとした物にしないと下りで頼ることができなくなる

持ち物含めてトータルで考えないと足着いてたかも

ジャン「チューブが重いやつだったらだめだった、それだけギリギリだった」

ジャンさんが、夢が一つ叶ったありがとう!と言っていたけど

あの人の夢って地獄に片足突っ込むことなのかな

こちらこそありがとサンクス!!!

次はヒルクライムが禁止されるかもしれないという、乗鞍へ行きましょう

伝説になる前に

ジャンさん見送ったときに流れたファーサイド

わかってるな!!!!



それでわ、健康で安全に




こんな注意見たことねぇ