2016年12月3日土曜日

SHIMANO PD-9000の分解メンテナンス。軸のガタ、球当たり調整方法は難しい

Cornelius - Fantasma (Full Album)



ども

今回はずっとやらないとなーと思ってめんどくさいからやっていなかった

PD-9000のメンテナンスをしました

こちらを見ればできます


必要なのは17㎜の薄いスパナと同じく20㎜のスパナ

あと、スナップリングを外すのでそのプライヤーですね

17㎜の薄いスパナはホームセンターで400円であります

20㎜というのがやっかいで、その規格は日本だと流通していないんですよね

たしか10㎜も無いと思いました

なので、素直にシマノさんから出ている純正メンテナンススパナを購入するか

パーツクールさんのSCW-20を購入するしかないです

変に大きいスパナだと、舐めてしまうのでだめです

万力があるとすごく便利です

じゃないと自分の両足でペダルを挟んで、スパナを両手で使うということになります(なった

で、マニュアルに従い、ロックネジを緩めます

このとき、左右で緩める方向が違うので注意を

ロックが解除されるといきなりスポンとシャフトが抜けるので注意

なぜかというと、稠度が低くなっているグリスや、ベアリングが流れ出てしまう恐れがあるからです

ベアリングはかなり小さいので、予めパッドの上などでやるとリスク回避できます




その後に、スナップリングを外します

このリングの外す穴は1㎜です

なので、ホームセンターなどの1.25㎜では入りません

リングの形状は穴式ですね

自分はこれを購入しましたよ

軸用です(おそらく穴もいけます

そもそもこのシャフトは軸なのに、スナップリングが穴用なんでちょっと混乱しちゃいそうですよね



スナップリングを外すと、シャフトに取り付いていたロックリングや球当たり調整リングなど全てが取り外せます

シャフトの先端には高価なニードルベアリングとズレ防止のためのプラスチックの筒があります

そして、その奥にもベアリングが・・・

ベアリングはシャフト上に17球、先端に9級(ベアリング径はどれも同じです)、そしてニードルベアリング

すごいな

そして、このニードルベアリングさん

なんと、PD9100では無くなっています

コスト面でしょうか

本当はいらないレベルだったのか

そこはわかりませんね

で、茶こしなどで無くさないように脱脂洗浄

ニードルベアリングは内側から押すとバラバラになります

ニードルベアリングの取付けとしてはシャフトに掛かるようになっているので内側の方が出っ張るのが正解ですね

組み上げは逆をすればいいだけのことなのですが

自分は脱脂洗浄後の錆びが怖いので、一度スプレータイプのベルハンマーを内部に吹きかけて、余分なオイルをピンセットとガーゼを使って拭いて下処理してます

次に先端のベアリングにグリスなど付けずにピンセットで上手く落とす?ように並べていきます

中央が出っ張っているので結構上手く並んでいきます

なぜグリスを付けないかというと

グリスを付けると、ペダル内が狭すぎて色々な所に球がくっついてしまい上手く定位置に並べらないんです

あと、球自体がグリスに埋もれて見えなくなります

その後に、シャフト全体に錆び止め程度にグリスを塗り球当たり調整ネジやロックネジ、ゴムシールやワッシャーなどを取り付けていきます

ゴムシールと球当たり調整ネジは向きがあるのでご注意(マニュアルに記載されてます

そして、ロックネジ無いに多少グリスを塗り、ベアリングを並べていきます

このとき、上手く整列しなくても、スナップリングを取り付けてから指でロックリングを持ち上げていくと綺麗に整列します

そして、ズレ防止のプラ筒とニードルベアリングをシャフト先端に取り付け、グリスをシャフト先端に少し垂れるくらい塗ります(乗せると言った方が正解かも

なぜなら、ペダル奥の9球のベアリングにはグリスが付いていないから

シャフトをまっすぐ差し込めばほぼ完成

ここからがコツです

まず、まっすぐ上手くシャフトを入れる

このときにシャフトのベアリングがバラつかないように予め指でロックリングをスナップリングに寄せておき、上記のようにベアリングを綺麗に並べておきます

その状態を保ちながらシャフトを差し込み、次にある程度のところまで指で、ロックリングを回し仮固定をしておき、球当たり調整ネジを指で締めていき

もうこれ以上締められないところまでいったときに一度シャフトを回してみます

このときに、軸がガタガタだったり、ゴリゴリ球が当たっているようだったら再調整です

軸がガタガタだった場合、もう指でロックリングを回せないので、スパナをつかってもう少し締め込みます

ゴリゴリだった場合は指で少しネジを緩めておきます

それで、サイドシャフトを回して状況を確認します

このくり返し

自分は軸のガタが一番よくないと思っているので、多少ゴリゴリになっているくらいまで締めてから、ほんの少し緩めるというようにしてます

球当たり調整が終わったら、ロックリングを滴定の値まで固定すれば完成

この時に、ロックリングの締める向きと逆の方向に球当たり調整ネジを多少絞めておきます

両手でスパナを持って締めているときの左右の力の誤差も上手くカバーしてくれます(どうしてもロックリングを締める方に意識がいってしまい、球当たり調整ネジもロックリングの固定の方向に引っ張られてしまうため

自分で上手くいかないときは素直に信頼できるショップに持って行くのが一番です

自分のように、素人のメンテナンスは単なる破壊行為とも言われてますし

で、今回グリスはオメガの57番にしました

かなり硬いですが、上手くまとわりついてくれるのと、防水性が高いので好きです

ちなみに

もちろんですが、シャフトを指で回すのと脚で回すのでは、トルクのかかりなども大違いですので指でカラカラ回れば良いってことではないんですよね

力の弱い指でカラカラ回るってことは、力の強い脚だったら・・・ペダルが受ける負荷は絶対に上がりますもんね

全ては適度が一番

それでは、健康で安全に






0 件のコメント:

コメントを投稿